キャバクラでは手の動きで黒服とやり取りをするサインがあります。
店内は会話がしやすいよう音楽がかかっています。(大きさは店舗によりまちまちですが…)
ボーイさんがなるべくお客様と女の子の会話を遮らないよう、ボーイさんに直接話しかけずにサインで合図します。
お店によってサインは多少変わってきますが、どこのお店にいっても必ず使うものなのでしっかり覚えましょう。
サインの前に
ボーイさんを呼ぶときは「お願いします!」です。
「〇〇さん~」だと(あのボーイともしかして…)とお客様から風紀を疑われますし、「すいません」だと居酒屋さんっぽい大衆感が出てしまいます。「お願いします」に統一しましょう。
【アイテム系サイン】
・おしぼり
基本中の基本です。温かいおしぼりは、両手でタオルを絞る動作をします。
お客様がお手洗いに行った際、おつまみが出た際など用途は多様です。
冷たいおしぼりは、爪を両手でこする動作をします。
お客様が熱そうなそぶりを見せた際、お客様が酔い過ぎている際などに要求します。
乾いたおしぼりは、手の甲の皮をつねる動作をしますが、最近あまり見なくなりました。
テーブルや床にお酒をこぼしてしまったり、勢い余ってグラスを割ってしまった際に要求します。
また、意外と知らないおしぼりの重要な役目があるので、こちらも参考にしてください。
・灰皿
両手で丸く輪を作る動作をします。
たいていのお店が、1本~2本での交換を指導しています。
灰皿を下げる際に灰が飛ばないよう、一番上はキレイな灰皿でフタをしてください。
・メニュー
キャバクラのテーブルは小さく各テーブルにはメニューが置いていない、または簡素なメニューしかないのがほとんどです。
両手を合わせて本を開く動作で要求してください。
余談ですが、デキるボーイはシャンパンや高額ボトルが記載されているページを開けて持ってきます。デキるボーイかどうかの判断材料にしてください。
・グラス
お客様のグラスをゲスタン(=ゲストタンブラーから)、女の子のグラスをレディース(=レディースグラスから、レディグラともいう)といいます。
ゲスタンは親指と人差し指で「L字」を作る動作、レディースは親指と人差し指でいわゆる「チョット」の動作で要求することが多いです。
他のグラスは口頭で頼むのがほとんどです。
・アイス
長年のボーイの目線だと、このサインをされるという事は、ボーイさんがしっかりテーブルを見れていないという事ととらえています。
サインとしてはグーを下に向けて、小指と親指を立てる動作になります。
デキるボーイさんがいるお店ではあまり見かけないサインです。
逆にこのサインを出す数が多いとおさわりなどに気づいてくれにくいお店と判断した方がいいです。一番使うアイスさえ見れないのだから「おさわりなんて女の子が何とかしろ!」くらい思っているかもです…。
【状況系サイン】
・場内指名
キャバクラは何人かの女の子が入れ替わり会話を楽しみますが、お客様と意気投合し、他の子ではなくあなたともっと話したいと思われたときに使うサインです。
常套句は「ワタシ、ここにいてもいい?」-「いいよ!」の流れです。(笑)
場内指名のサインは、両手で2回テーブルを抑えるような動作をします。
つけ回し(ラッキー)が次の女の子を準備しているので、場内指名をもらえたら早めのサインで伝えてください。
・お会計
キャバクラは時間制なので、お会計は黒服が時間を伝えにきた際するのが通常です。
急な呼び出しや終電の時間などで途中でお帰りになられる場合サインを出して黒服に会計をしてもらいます。
お会計のことはチェックといいます。チェックは指で閉めるの形を作ります。
飲食店共通の仕草なのでこれはどこのお店に行っても大抵同じだと思ってください。
最後に…
サインは相手に伝わって初めて意味を成します。
ボーイさんにしっかりアピールできるサインをしてください。サインが伝わらなかったことで困るのは、お客様の隣にいるあなたです。
デキるボーイさんの判断材料も挟みましたが、デキる女の子もまた、サインの出し方、タイミングでわかります。少し意識してお仕事に励んでください。
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